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環境設定
xilinxのFPGA,とりわけシリーズ7より古いFPGA,たとえばSpartan6上に回路を構築するには,ISE デザインツールというIDE(統合開発環境)が必要です.なお,この文書では触れませんが,シリーズ7以上ではVivadoデザインツールという統合開発環境を用います.さて話を戻します.ISEには無料で利用できるものと有料のものがあります.それらの違いは,対応するデバイスや,IPコア(Interectual Property core)の有無にあります.IPコアとは,何かしらの機能,たとえばSRAMの制御回路を実現するコードのことを指します.ソフトウェアに例えるなら,さしづめライブラリです.この文章で説明しようとしているLEDを点灯させるコードでは当然IPなどは必要ではありませんし,使用したいSpartan6はごく一般的なものですので,無償版のISE Web PACKで十分です.このアプリをダウンロードするにはxilinxのアカウントを作成する必要があります.詳しくはこちらのページを読んでください.なお,ISEデザインツールは,既に過去のデバイスしか対応していないため,保守ライフサイクルに入っています.つまり,今後新しい機能を搭載したISEは登場しないということです.もし,シリーズ7のデバイスを開発対象にするのであれば,Vivadoデザインツールをお使いください.