この授業では,専門科目でこれから学ぶ計算機を利用したさまざまな処理について知り,今後の学習の方向を確認します.わたくしが担当する回では,コンピュータによる画像の認識方法,とりわけ文字認識の方法について説明します.スキャナ付プリンタ複合機の普及に伴い,最近では文字の認識を身近で行うことが多くなりました.文字認識の歴史は20世紀初頭と意外に古く,コンピュータが開発される前から,光電管を用いた光学式文字認識装置が考えられていました.今日ではスキャナなどでデジタイズした画像データをコンピュータにより識別する方法を用いています.

この講義では,文字認識とは何か説明したのち,0~9までの数字パターンを読み取るプログラムを動かしてみて,さらに改造をして他の文字パターンを読み取る体験をします.具体的には,数字のパターンを認識するプログラムである「DigitRecognition」の使い方をまず説明します.次に,新たな特徴を追加する場合や,新たな特 徴辞書を追加する方法について説明します.

  1. DigitRecognitionの使い方
  2. ディレクトリおよびファイル構成
  3. プログラムの説明
  4. 新しい辞書を追加する