このシステムは競歩競技の大会において,円滑に運営するためのものです.トラック競技で行われる競歩競技では,5人いる審判が選手の違反がないかチェックし,もし違反があった場合には記録用紙を本部に届けます.この届ける作業を現状では補助員が主任審判員のところまで走って持っていくこととなっています.そして,主任審判員は違反回数を超過した選手に対して失格をフィニッシュ付近で告知します.しかしこの方法では,違反情報が主任審判員にもたらされるまでに相当な時間を有してしまうため,場合によってゴールしてから失格を告げるようなことも起こりえます.また,補助員を書く審判に配置するため,大会実施には人員が多く必要となります.
そこで,下に示すようなシステムを提案しています.まず,アクティブタグを選手に装着します.これにより各信販は誰が近づいてきているのかが審判員用入出力装置によりわかるようになります.そして,違反があった場合,審判はこの装置に違反内容を入力すると,その結果は主任審判員と本部に無線で送られます.主任審判は失格になった場合には速やかに当該選手に告知します.また,本部にて情報を集約しているため,協議終了後に必要となるまとめた競歩審判集計表を瞬時に得られるようになります.