前回まででTF Mini Plusのインタフェースを調歩同期通信からI2Cに変換し,Raspberry Piであれば距離等の情報を得られるところまでたどり着けました.このあとはPICで制御するところなのですが,その前に一つ問題が発生しました.それは1台のTF Mini PlusのI2Cアドレスを誤って0x10にしてしまったことです.調歩同期通信であればI2Cアドレスを変えたことはあるのですが,I2CになってしまってからI2Cアドレスを変えたことがありません.そこで今回は,これを行ってみようと思います.

行うことは簡単でi2csetコマンドを使います.下の例はアドレスが0x10になっているTF Mini Plusを0x12に変更する例です.

i2cset -y 1 0x10 0x5A 0x05 0x0B 0x12 0x7C i

最初の0x10は現アドレス,0x5A, 0x05 0x0Bはアドレスを変更するためのコマンド,0x12が新アドレス,0x7Cがチェックサムになります.チェックサムは0x05から0x12までの値をすべて足した値ですので,新アドレスにより変わってくることに注意が必要です.