はじめに
PICKIT3がMPLABで使えなくなって幾久しくなりました.PICKIT4とか5を使えば問題ないのですが,これが結構高額でつらいです.とくに講座で使うことを考えると最低10台は欲しいところです.PICKIT5なら15万円….その予算はありません.あきらめて古いバージョンのMPLABを使っていたのですが,ここにきてMPLAB PICKIT Basicなるものを知りました.これだと6000円以下で購入できるため,10台買っても6万円.何とかなりそうな金額です.ということで,さっそく数台買ってみてその動作検証を行いました.
環境
- OS: Windows 11
- IDE: MPLAB 6.25
- コンパイラ(多分無関係だと思いますが): XC8 3.10
所感
次のことがわかりました.
- Low Voltage Programmingでないとダメ
- MCLR端子を汎用入力端子として使えない
- PICKIT側から電源を取り出せない
1について,Configuration BitsにあるLVPを1にしないといけないようです.そうなると必然的に2のようにMCLR端子を汎用端子として使えなくなるPICの仕様です.さらに言うと,1についてはもしLVPを無効にして書き込んでしまった場合,LVPでの書き込みができなくなってしまいます.この場合,空のプログラムでもいいので別の機器(例えばPICKIT5)でLVPによる書き込みをしないといけないようです.これは結構面倒くさいです.3についてはそれほど厳しくないですが電源を用意しなければいけないのが若干嫌です.
以前作成した,MCLR端子も使ったこちらの教材ではPICKIT Basicは使えない,もしくはMCLRとつながっているスイッチは使ってはダメにするしかないようです.今後開発する基板ではMCLRまでは使わないようにしたいと思いました.
