はじめに
この文書はRaspberry Pi 5 純正ディスプレイRaspberry Pi Touch Display 2を使用するまでの方法について述べます.ネット上にこの設定方法を記したものが散見できますが,タッチディスプレイに関しては少しはまるところがありましたのでそこについて主に説明したいと思います.
動作環境
- Raspberry Pi 5 4GB
- Raspberry Pi AI Kit
- Raspberry Pi Camera V3
- Raspberry Pi Touch Display 2
ただし,2と4は本件とあまり関係ありませんが,組み立てる際には2があると結構大変でした.その理由はフラットケーブルがかなり短く,接続するときに苦労しました.組み立て手順はこちらのサイトに載っていました.
設定手順
OSを起動後,まずは向きをディスプレイの向きを修正しました.デフォルトではPortrait(縦長)ですが,今回はLandscape(横長)にしたいと思います.横長にするときには左回転するか,右回転するか,選ぶ必要がありますが,ここでは左回転することとします.そのためにはまず下の図のようにRaspberry Piマーク⇒設定⇒Screen Configurationを選択します.
その後,下の図のようにScreens⇒DSI-2⇒向き⇒Leftを選択します.すると表示上は横長の表示になります.
ここまでの設定は多くのところで情報が得られますが,ここまでの設定ではタッチした場所と動きが全く異なってしまっています.色々調べた結果,公式のドキュメンテーションの中に書かれていました.このなかに画面の向きを変える方法が述べられていました.それについて改めてこちらに示します.
まず,/boot/firmware/config.txtをテキストエディタで開きます.そしてその一番最後に次のような文言を追加します.
dtoverlay=vc4-kms-dsi-ili9881-7inch,swapxy,invy
大事なところとしては,swapxyがXY座標を反転,invyはY座標の反転しています.つまり,今回は90度の回転をしているため,swapxyをすること,そして左回転しているためにY座標を反転しています.他のオプションについてはこちらの公式サイトをご覧ください.