はじめに
以前,作成に取り組んでみたTA7291Pの代替機は,残念ながら1.5V程度のモータではうまく動かないことがわかりました.もっと低い電圧のモータでも動作するようなモータドライバを探し,TA7291Pに置き換えられるようなものを目指して試作しました.ただし,今現在はまだ基板を設計し,基板の外注をした段階であり,実際に動作するかは検証していません.
注意
前の記事にもありましたが,どのような回路においてもTA7291Pが置き換えられる代替品を作ったわけではありません.電圧および電流の特性が結構違うことがあるため,そのままいつでも置き換えできるわけではないいうことに留意してください.
使ったモータドライバ
今回はDiodes社製ZXBM5210を使うことにしました.データシートによると,3V程度でも動作することが明記されており,加えてTA7291Pと同じピン構成になっていたためです.さらに,昨今の半導体不足の中,今のこところ供給されており,ついでにそこそこ安価であることもこのドライバを選んだ理由です.
目標
今回は次のような回路について動作させることを目標に回路を作成しました.
- モータに流れる最大流は1[A]程度
- TA7291Pにはあったロジックのための電源がTB67H450にはなく,モータ用電源とロジック電源は1つにまとめて使用している
- 上記のため,TA7291Pにあるロジック用電源は未接続とする
- モータを動作させる電源電圧は3.3[V]とする
- ロジックの電圧も同様に3.3[V]とする
現状
下の図のようになりました.基板ができたら動作確認をしたいと思います.