2022/4/14追記
マブチモータRE-140のような,1.5~3.0V程度で動かすモータの場合,このモータドライバだとうまく動きませんでした.
はじめに
東芝のモータドライバTA7291Pを使った教材をこれまで結構作ってきました.最近もRPiCarを増設するため,このモータドライバを購入しようと思ったのですが,東芝からは生産終了予定がアナウンスされており,電子部品ショップではすでに在庫切れ,もしくは元の値段より高くなりつつあります.秋月電商では,TA7291Pの代わりになる,といううたい文句でAE-TB67H450という商品が販売されています.また,スイッチサイエンスでも,TB67H450(面実装)をアキシャルに実装できる変換基板が販売されています.TA7291Pを使う回路を再設計する場合,これらの商品はとても役立ちそうなのですが,TA7291Pを使ってすでに設計が終わった基板については,そのまま利用できないことが悩みでした.そこで,TA7291Pのピンアサインをまったく変えずにTB67H450を使ったモータドライバを設計することとしました.
注意
今回はRPiで使っていたTA7291Pについて,ピンアサインを変えないということに重きをおいて回路を設計しました.このため,どのような回路においてもTA7291Pが置き換えられる代替品を作ったわけではありません.電圧および電流の特性が結構違うことがあるため,そのままいつでも置き換えできるわけではないいうことに留意してください.
目標
今回は次のような回路について動作させることを目標に回路を作成しました.
- モータに流れる最大流は1[A]程度
- TA7291Pにはあったロジックのための電源がTB67H450にはなく,モータ用電源とロジック電源は1つにまとめて使用している
- 上記のため,TA7291Pにあるロジック用電源は未接続とする
- モータを動作させる電源電圧は3.3[V]とする
- ロジックの電圧も同様に3.3[V]とする
現在の状況
下に示すような回路の設計を終え,いつものSEEED PCBへ基板を発注しました.また,TB67H450は秋月から購入すべく手続きを完了しました.2,3週間後には基板とTB67H450が届くものと思われます.