はじめに

この文書では桜のモノプラットフォームβの動作の様子を示しています.βではM5Stackに接続するものと,DIPで動作するものがあります.ここでは,DIPのほう(SCM-LTEM1NRF)について説明しています.

動作環境

  • SCM-LTEM1NRF
  • 電源: 3.3[V] (上記モジュールの動作には3.3~5.0[V]が必要であり,加えてモジュールのIO電源は1.8~3.3[V]を供給する必要があります)
  • UART⇔USB変換基板

行なったこと

基本的にはこちらにあるページに従えば初期設定まではできます.なお,現在はβ版なのでURLが変わる可能性が高いと思われます.そのため,階層を一応書き残しておきます.

Docs⇒さくらのものプラットフォーム(β)⇒ご利用の流れ⇒ご利用の流れ(SCM-LTEM1NRF)

こちらにあるページでは,Nucleo F411REを使っていますが,私はUART⇔USB変換ケーブルを使い,SCM-LTEM1NRFとパソコンを接続しました.接続状況を下に示しておきます.

ピン番号 役割 どこと接続するか
12 GND 電源のグランド
13 GND 電源のグランド
14 モジュールのVCC 電源(3.3[V])
15 モジュールのIO用電源 電源(3.3[V])
21 UARTのRX UART⇔USB変換基板のTX
22 UARTのTX UART⇔USB変換基板のRX

下の図は接続した様子を表しています.左側にあるのがLTEの平面アンテナ,中央にあるのがSCM-LTEM1NRF,右側にあるのがUART⇔USB変換基板で,この基板がパソコンと接続され,シリアル通信クライアント(例えばTeraTerm)でSCM-LTEM1NRFを操作することができます.

01

 

次に ,TeraTermにてこの基板を操作する方法について説明します.こちらにあるページの説明を読めば基本的には動作させることができるのですが,1つだけ説明が無くてはまったことがあったので書き記しておきます.というか,そもそもこの記事を書こうと思ったのは下記のハマったことを忘れずにするためです.

結論: 認証モードをIPアドレス(SIM)認証にしましょう

上記のようにするには$Wコマンドを次のように使います.

$W 00 01

これでIPアドレス認証になります.あとは送信を試してみてください.例えば下記のようにです.

$$TX 00 04 01020304

こうするとクラウドにデータが送信されます.下の図は送信後の結果です.値が送信されていることが確認できます.

02

 

今回はTeraTermからコマンドを送りましたが,これをPICなどの小型マイコンで送るのはそんなに難しいことではないと思われます.いやぁ,夢が広がりますね.