信州夢街道フェスタ2012に出展するため,電子ホタルを作成している一環で,PIC10F200にプログラムをダウンロードする必要があります

.ご存じのとおり,PIC10F200のSOT-23Aは非常に小型で,作成したい基板にダウンロード用ピンヘッダを付けない場合,あらかじめダウンロードしたPICをはんだ付けする必要があります.下の写真はPIC10F200と一般的な爪楊枝を撮影したものです.上にある,米粒のような黒い物体がPICです.

実は昨年もこのPICにダウンロードした経験があり,今回も同じ作戦で行きます.題して,「基板でサンドイッチ作戦」です.まず,使用する機材についてですが,PICKit3と,下の写真に示す3点セットです.ここでは左上の基板を「メインボード」,右上を「固定ボード」,下のピンヘッダを「固定ピンヘッダ」と呼びます.メインボードの中央付近にPICを設置し,左側にある端子とPICKit3を接続してダウンロードします.しかし,ただPICを置いただけでは正しい位置で固定できないため,固定ボードと固定ピンヘッダを使って正しい位置に固定します.なお,固定ボードの表面がなんだか汚いのは,私が基板加工を失敗したためです.気にしないでください.

さて,これらの使い方ですが,まず固定ボードの中央にある穴にPICを設置します.この穴はたくさんのΦ0.4のドリルをPIC用穴のふちに沿って開けたことで作成されました.もちろん,それだけではこのような穴は開きませんので,最後はニッパはヤスリで加工しています.基板加工をするとき,通常の外形カッターでは大きすぎて開けられなかったため,このような方法をとりました.下の写真は固定ボードの穴にPICを設置したものです.ピタッとはまっているため,固定ボードを持ち上げても簡単には外れることはありません.

次に,固定ボードを固定ピンヘッダを使ってメインボードに設置します.さらに,PICKit3をメインボードと接続した様子を下に示します.このようにすると,正しい位置にPICが設置できます.なお,書き込む際には,メインボードと固定ボードを指で押さえつけながら行います.

PICKit3は,PICKit2と異なり,書き込み専用アプリケーションが添付されていません.もし,ただダウンロードだけをしたい場合には,ここにあるアプリケーションをダウンロードする必要があります.ここでは,このアプリケーションによりダウンロードした様子を掲載します.まず,下の図はPICKit3を接続した状態でこのアプリケーションを立ち上げ,ダウンロードしたいHEXファイルをインポートした状態を表しています.ここで,メインボードと固定ボードを指で押さえつけながら,「Write」ボタンを押します.うまくダウンロードできると,青色の四角で示したようなメッセージが現れます.

念のため,書き込んたプログラムが正しいか検証をします.「Verify」ボタンを押し,問題がなければ青色の四角でしめしたようなメッセージが現れます.

このような基板の需要があるのかわかりませんが,もし希望者があればご連絡ください.