一昨日より3日間にわたりルネサスの講習会「リアルタイムjOSタスク設計基礎」を受講してきました.
TKM-Hでは,OSなしの環境での実習はもとより,リアルタイムOS(RTOS)環境下での演習を行えるべく設計を進めてきました.しかし,私自身がRTOS環境下での実装を実務的に体験したことがないため,この講座を受講したのです.専修講座である「リアルタイムOS入門コース」を受講してからすでに半年ほどの時間が経過してしまい,その後,RTOSに触れていなかったため,今回の講座を受けることに少し不安を覚えていました.本日,すべての内容を受講しましたので,その感想を述べたいと思います.
この講座では3日間にわたり,ルネサスの手練れ講師がRTOS環境下におけるタスクの設計手法について講義してくれます.まず,タスク設計におけるさまざまな手法を広く(浅く)講義してくれます.この分野の知識ゼロの私にとって,いくつかのキーワードを挙げながら説明してくれて,大変助かりました.その後,タスク設計に関する演習を行いました.3日間のうち,およそ半分の時間は演習にあてがわれたため,時間的に焦ることなく演習ができました.また,各受講生が設計したタスク構成図を講師の方にコメントしていただき,あわせて全員でそれらを見ながら検討しました.これにより,さまざまな設計方法があることを確認できました.
少し残念だったことは,タスク設計時にCASEがなかったため,手書きもしくはオープンオフィスで書くことになり,そのため,せっかくコメントをいただき修正したい思っても,直すのが大変でした.できれば,専用CASEを用意していただきたかったです.
とはいえ,RTOSの基礎的なことを学ぶには大変良い講座でした.現在は無いようですが,RTOSに関する応用があれば,ぜひ参加したいです.