今年10月に,2014 IEEE 3rd Global Conference on Consumer Electronics(通称GCCE2014)が千葉県の幕張で開催されます.この国際学会で「Development of a Multi-purpose Display and a Timer for Athletics」と題して発表することになりました.この予稿を投稿するとき,IEEE PDF eXpressによりフォーマットが正しいかチェックする必要があります.このチェックをパスするPDFの作成方法をこのページで述べます.
私は,IEEEが提供しているLaTeXのスタイルファイルを利用して執筆しているため,texファイルからdviファイルにしています.なお,dviファイルへはplatex(e-pTeX 3.1415926-p3.4-130605-2.6)を利用しています.このように作成したdviファイルをpdfに変換するとき,dvipdfmx(0.13.2c)を利用します.単純に「dvipdfmx xxx.dvi」では,フォントが組み込まれないため,eXpressのチェックがパスできません.そこで下のようにするとフォントを組み込んでくれます.
dvipdfmx -f pdftex.map xxx.dvi
さて,これでeXpressのチェックはとおるようになるのですが,いざEDASを通じて投稿するとページサイズが間違っているといわれてしまいます.具体的には,A4で投稿すべきなのですがletterサイズになってしまうのです.これを回避するためには,AcrobatによりPDFとして印刷(実際にはPDFファイルを出力)すればよいです.おそらくデフォルトでA4サイズで出力されると思いますが,念のため,印刷時にプロパティを確認したうえで印刷すれば完璧です.ついでに画質を最高にしておいたほうが良いです.下の図のようにPDF設定を高品質印刷,Adobe PDFのページサイズをA4にしましょう.