高校野球マネージャ支援システムの一部を成す,遠隔操作可能なBSOの試作品が完成しましたので,本校の硬式野球部練習試合にて使用してみました.

だいぶ前になってしまいましたが,スマートフォンからBSOを操作するで報告しましたように,Android端末から120[m]ほど離れたBSOを操作できるようにしました.下に,スマートフォンで動作するBSOコントローラを示します.

ありがちなBSOのコントローラをイメージしてアプリを開発しました.このアプリからBluetoothを経て,ZigBeeによりBSOへ情報を送ります.Bluetooth – ZigBee変換をする基板についてはBluetooth-ZigBee変換基板(完成版)を使っています.

作成したBSOをバックスクリーン付近に設置した様子を下に示します.大きさが分かりにくいかと思いますが,一番高いところでおよそ200[cm]程度です.

 

次に,少し横から見たときの様子を示します.すべてのLEDには拡散キャップを取り付けたあるため,ライトやレフトからも問題なく見ることができます.

 

このBSOには大型キャスタが取り付けられていますので,試合後には簡単に片づけることができます.高校野球の場合,常設することができませんので,片付けが簡単に行えることは大変重要かと思い,このようにしました.また,バッテリで動作するため,電源ケーブルをセンタまで引く必要がありません.

最後に,バックネット裏で撮影しながらBSOを動作させた様子を下に示します.

バックネット裏からもはっきりと見ることができました.しかし,BSOライトの裏側に使用した板が肌色であったため,やや見づらいとの意見もありましたので,現在ではペンキで黒く塗りました.通信の面では,特に問題は起こりませんでした.やはりZigBeeは遠くまで情報を送れるので便利ですね.

今後ですが,BSOのレギュレータの発熱にやや難がありそうでしたので,放熱用ファンを取り付けることとしました.おそらく今年度中には完成すると思います.そして,3月から始まる練習試合で本格使用しようと思います.