今回の教訓は「データシートに書いてあることはちゃんと守るべきです」ということです.今日はそんな話です.

ボイスチェンジャを作っているなかで圧電スピーカからの音が小さいことに気がつきましたので,その原因を探りました.データシートにあるDA変換関連のレジスタを確認すると特に問題はなさそうでしたが,ディジタルをアナログに変換した結果をボルテージフォロワ回路に通すよう書かれていました.しかし,今作成しているボイスチェンジャではアナログ信号で圧電スピーカを駆動させればよいため,ボルテージフォロワ回路は不要かと思ったのです.しかも圧電スピーカに未接続状態でオシロスコープに接続して観測してみましたがやはり振幅が小さくなっていました.八方塞がりだったので,ダメ元でボルテージフォロワ回路に繋いでみましたところ理想的な振幅が出てくるようになりました.

ということでやはりデータシートをちゃんと守るべきですね.工学の世界でよく言われている「守破離」を再確認しました.

さて,これでスピーカから音を鳴らすことができるようになりましたが,まだボイスチェンジャは完成していません.その理由はマイクから得られる信号にノイズが混入しているからです.これについてはまた今度.