RXTXはJavaでシリアル通信を行うためのライブラリで,WindowsのみならずLinuxでも動作するようになっています.つまり,RaspberryPiでも動作するということです.さらにありがたいことに,apt-getでのインストールができるため,導入が非常に簡単です.具体的には次のコマンドを入力します.

apt-get install librxtx-java

 これにより,実行時に必要な.soファイルが/usr/lib/jni/librxtx.soに,javaコンパイル時に必要なファイルが/usr/share/java/RXTXcomm.jarにできあがりますので,必要に応じてパスを通してください.

.soファイルのパスを通すには,実行時に-Djava.library.path=/usr/lib/jniとオプションを付けるか,環境変数LD_LIBRARY_PATHに/usr/lib/jniを追加するかすればよいです.後者にしておけば,毎回実行時に指定する手間が省けますので,私はこちらにしました.具体的には,.bashrcファイルの末尾に次の文言を追加します.

export LD_LIBRARY_PATH={$LD_LIBRARY_PATH}:/usr/lib/jni

 .jarファイルをコンパイル時に指定するには,-cpオプションを使います.