• 上体起こしにおける自動測定システムの開発

    り, その中に上体起こしがある. 現状においてこの体力測定は計測および記入, 結果の入力が全て人の手で行われている. そのため, 計測に時間がかかってしまうことや, 測定に誤差が生じるといった問題がある. そこで,上体起こしの計測および集計を自動で行うシステムを開発し, これらの問題を解決することを目指している.
  • 競歩競技における違反報告管理システムの開発

    研究は, 陸上競歩競技における違反報告及び競技運営を効率化するためのシステムの開発を行う.競歩競技の運営はすべて人力で行われており, 審判員が従来の競歩競技運営において, 競技者に違反内容を告知するまでに時間がかかってしまうこと, 競技運営に多くの人員を必要としてしまうことの二点が問題点として挙げられる. これらの問題点を解決するために無線通信を用いた違反報告システムを開発する.具体的に, 競技者と審判員の接近を検知するシステムに加え, 審判員から本部用PC に違反情報を無線通信によって情報伝達を行う. 情報伝達に無線通信を用いることで, データの集計の簡略化, 情報伝達に必要としていた人員の削減を実現できる.
  • 体力測定結果管理システムにおける本部機器の開発

    健康教育の一環として,主に高齢者を対象とした体力測定が実施されている.体力測定の実施項目は6 種類であり,同一会場で並行して測定される.現状の体力測定では,測定者†が測定用紙に結果を項目ごと手書きで記入し,その後,結果をまとめるためにコンピュータへ入力している.しかし,これでは手書きと手入力で二重にミスが起こる恐れがある.また,実施に際して多くの人員が必要となるため,測定機会を確保することが難しくなっている.本研究では,これら二つの課題を解消するために体力測定の結果管理を自動化する.結果管理を自動化することで,測定をサポートする人の負担を減らし測定機会の確保が期待できる.
  • 陸上短距離におけるタイム計測装置の開発

    正確なタイム計測は陸上競技において競技者のパフォーマンス向上に欠かせない.しかし,既存の計測装置は非常に高価であり,学校や地域イベントでの導入が難しい場合が多い.また,従来のシステムは設置や操作が煩雑で,専門的な知識が必要な場合が多い.本研究では,これらの課題を解決するため,低コストで高精度かつ簡便に使用できるタイム計測装置を開発することを目的とした.本装置は,スタート判定機器,フィニッシュ判定機器,タイム表示用の7 セグメントLED 制御基板という3 つの構成要素から成り,それぞれの基板には光センサ,無線モジュール,動体認識カメラが搭載されている.さらに,時刻同期には光通信を使用し,タイム計測中のデータ転送には無線通信を採用することで,計測精度とコストのバランスを追求した.本稿では,装置の設計・実装,通信プロトコルの工夫,および現時点での評価結果について詳細に報告する.