2011年度の卒業研究

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  • iOS向け多用途発汗計アプリケーションの開発

    近年，カロリーが抑えられていることを売りにしている飲食物が増加している．また，ダイエット食品として注目を浴びた納豆やバナナが一時期売切れたり，ヨガやダンスなどさまざまなダイエット法が考案されていることから，巷では健康志向が流行していることがわかる．
    日頃の健康を手軽に確かめる手段として，発汗量の変化を知ることが挙げられる．発汗の主なはたらきは体温調節であり，発汗量を知ることで，通常の発汗量と比べて少なければ体温調節を十分にできていないことになり，多ければ体温の変化による体への負担や影響もそれだけ大きいことになる．このように発汗量と健康は関係性を持っている．そこで本研究では，発汗量を調べるとき，携帯端末を用いたほうが常に健康状態を手軽に確認でき，利便性が高いため，最近携帯端末で特に注目されているiPhoneやiPod touchで動作するアプリケーションを開発することとした．

  • 漫画に現れる文字の認識に関する研究

    近年,日本の漫画は国内だけでなく世界でも人気となり今や日本の文化の一つとなっていると表現しても過言ではないだろう. 絵柄の流行や台詞の傾向などは時代によってその表現は大きく変わるが,現在我々が慣れ親しんでいる漫画自体の形式は変わることはない. 一冊の漫画には数多くの登場人物の声を表現する台詞や音を表現する擬音が文字で表わされていて,それらに各作家の個性や発想が現れる. それこそが漫画の魅力であり,その一つを取り出すだけでもファンならば情景を思い浮かべることができるだろう.しかし,その台詞を文字データとして保存する場合,一つひとつ人間の手で行うのは困難である.
    そこで本研究は漫画をスキャナで取り込み,その中に現れる文字を抽出するアプリケーションを作成することを目的とした.

  • Android端末対応のリンゴの樹管理アプリケーションの開発

    これまで農園を経営してきた農家の多くが,非常に多くの農作物のデータを手書きによって管理してきたため,データの管理が煩雑であった．そこで近年では，農業分野において積極的に情報技術を導入し,この問題を解決しようとする試みが報告されている.
    昨年度,この試みの一環として,果樹農園のリンゴの樹の情報を管理するシステムの開発が行われた. 本研究は,このシステムを操作するアプリケーションを従来の携帯電話のウェブブラウザ向けのものから, AndroidOSで動作するスマートフォン向けのものへ対応させ,より優れたユーザインターフェスを実現することを目標とする．