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Details
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Written by: 芦田和毅
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リンゴの樹を管理するアプリケーションの開発
近年,農業分野において情報技術,とりわけ組込み技術の導入が盛んに行われつつある. 本研究では,あるリンゴ園にある果樹の管理をするアプリケーションの開発を行う. このリンゴ園では,これまで手書きにより栽培記録や樹のカルテを記録していた. しかし管理が大変であり,情報が多くなるにつれて以前の記録を探すのも手間になっていた. そこで,それらの情報を一元管理するアプリケーションの開発を検討した.
このアプリケーションによって,以下のようなメリットがある. まず収穫の際,手書きから携帯端末になることで,記入が容易になる. また,カルテが情報として蓄積されるので,今後のリンゴの樹の栽培に役立てることができる. そして,果樹の本数は1000本以上であるため,その情報をサーバ上に入れておくことによってどの品種がどの場所にあるといった検索ができるようになる.
以上のことを行える,iPhone上で動作するアプリケーションを開発する前段階として, ウェブブラウザを通して情報の入力および閲覧できるシステムを開発した.
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CPLDとマイクロコンピュータを用いた学習教材の作成
近年,CPLD・FPGAは高速化と集積化が進み,電子回路に使用されるようになってきた.組込み分野でもこれらのICは使用されている.CPLD・FPGAはプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device)の一つであり,ユーザが内部に論理回路を作成可能なICのことである.このICは論理回路を何度でも書き換えが可能であるため,製品を作成した後に回路を変更しやすい.こういった点もあり使用される事が多くなってきている. また,今ではほとんど全ての電化製品にはマイクロコンピュータ(マイコン)が使用されている.
本研究では,既存のCPLDとマイコンの学習教材に対して新たな電子デバイスを追加し,より多くの実習が可能となるようにする.そして,組込み技術の学習教材のみならず,ソフトウェアの設計およびHDLの学習にも使用できることを目標にした.
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Objective-Cを用いた思考地図作成アプリケーションの開発
近年,携帯電話端末に大きな変化が訪れている.従来の携帯電話端末で一般的だったキーボードを廃止し,タッチパネルを主体とし,複数の指を扱えるマルチタッチ・加速度センサーなどによるユーザーインターフェースをそなえる新たなスタイルに変わり始め,瞬く間に世界中で大きな話題になった.Apple 社から発表されたiPhone はその先駆けといえるだろう.また,iPhone はその携帯性からどこでも持ち運びができるという利便性がある.いつ,どんなときに突然アイデアが思いつくかわからない.この利便性を生かして,iPhone で動作する思考地図を作成するアプリケーションを作成した.