概要
ここではCUI(キャラクタ・ユーザ・インタフェース,マウスを使わずにキーボードだけで操作するユーザインタフェース)によりカメラとI2Cの有効化について説明します.SSH経由でRaspberry Piを操作するときにはキーボードのみでしか操作ができません.そのような場合には,下記の方法でカメラとI2Cを有効にしてください.
環境
下記の環境で動作を確認しました.
- OS: Raspberry Pi OS
- Release Date: December 2nd 2020
手順
Raspberry Pi OSには"raspi-config"というコマンドがあり,これを使って各種設定ができます.今回もこのコマンドを使います.SSHでログイン後,下のようにコマンドを入力してください.
% sudo raspi-config
上記のように,スーパユーザとしてraspi-configを実行します.下の図はraspi-configが立ち上がったのちの様子です.ここでは1から9までの選択肢の中から,3番を選ぶことになります.数字を移動するには,キーボードの下矢印キーを押してください.そして,3番を選択(赤色になる)したら,エンターキーを押します.
次にカメラを有効にするため,下の図のようにP1のカメラを選択します.P1が選択されていることを確認し,エンターキーを押してください.
確認のため,下のような図になります.Yesが選択されているか確認してください.もし,選択されていなかった場合には左右の矢印キーで選択を移動してください.Yesを選択しましたら,エンターキーを押してください.
カメラが有効になったことを示す画面が下のように現れます.エンターキーを押してください.なお,正確に言えばこの瞬間にカメラが有効化されるのではなく,後ほど説明する,再起動後にはじめてカメラが有効になります.
次にI2Cを有効にします.今一度,3番を下矢印キーを使って選択し,エンターキーを押してください.
今度は,I2CはP5ですので,下矢印キーを押していってください.P5を選びましたら,エンターキーを押してください.
カメラと同様,Yesを選択しましたらエンターキーを押してください.
I2Cが有効になったことをあらわす画面が下のように現れます.エンターキーを押してください.
最後にraspi-configを終了します.そのためにはいきなりウィンドウを消すのではなく,下のようにしていってください.まず,タブキーを押してFinishを選択します.その後,エンターキーを押してください.
最後に再起動をします.この再起動をしないとカメラやI2Cは有効になりません.下の図のようにYesを選択します.そのためには必要に応じて左右の矢印キーを押してください.Yesを選択しましたらエンターキーを押してください.
以上でカメラとI2Cを有効にできたはずです.