6分間歩行とは,ある一定の周回(会場にもよりますがおよそ1周100m程度)を被計測者が6分間ある移動距離を計測するものです.精度は5mとしているため,ここでは次のようなシステムを作成しています.5mおきにチェックポイントを置きます.被測定者にはアクティブタグをつけてもらい,そこからIDを電波にのせて送信します.そのIDをチェックポイントで読み取り,誰がどのチェックポイントを何回通過したかを測定することで移動距離を割り出そうとしています.下の図が概要図です.5メートルおきにチェックポイントが配置されており,その中には3つのスレーブが仕込まれております.そして,被測定者に取り付けられたアクティブタグの信号(ID)を受信します.このようにスレーブを3つも配置した理由は,アクティブタグからあまり強い信号を出力すると他のチェックポイントでも反応してしまうため,不用意に強い信号を出すことができません.その一方であまり弱すぎると信号が拾えなくなります.このようなことを防ぐため,スレーブの数を多く配置し,受信エリアをひろくする一方,他のチェックポイントで反応しづらくしております.スレーブで受け取った信号(ID)はマスターへ送られ,さらに集約器へと送られます.集約器では各チェックポイントから送られてくる信号を取りまとめ,どの被測定者がどのチェックポイントを何回通過したかを推定します.その結果を中央集約器へ送るという流れに合っています.

SummarySixWalking

 

下の図はチェックポイントで用いられる2種類の基板です.上側がマスターです.電源としてモバイルバッテリを利用できるようにするため,上部にUSBコネクタを配してあります.スレーブへはフラットケーブルで接続しています.

SixWalkingMaster

 

下の図がスレーブです.両側にコネクタがあり,隣り合ったスレーブもしくはマスターと接続しています.接続に用いているフラットケーブルは非常に高さが低いため,被計測者の足ものにおいても歩くときに邪魔になりません.なお,スレーブはケーブルカバーに収めることで基板の保護を行います.

SixWalkingSlave

 

下の図が集約器です.TWE-Liteが付いており,各マスターからデータが送られてきます.この図にはありませんが,Felica🄬カードのリーダがつけられるようになっており,6分間歩行の参加者が誰なのか分かるようになっています.

10MeterBarrerHeadquater