Pi4Jはこれまでルート権限がないと動作させることができず,結構面倒くさかったですが,この記事のことを行えば一般ユーザでも動作させられるようになります.

  1. Pi4Jが一般ユーザでは動作しない理由

    Pi4Jは内部でwiringPiを使用してピンの制御を行っています.このwiringPiがルート権限でないと動作しない仕様になっていました.しかし,2015年9月30日のアップデート2.29からは後ほど説明する方法を用いると一般ユーザでもwiringPiを,さらにはPi4Jを使用することができるようになります.

  2. Pi4Jのバージョンをアップする

    Pi4Jも2016年7月にバージョンが1.1になり,その中では上記バージョンのwiringPiを使用しているようです.従いまして,このバージョンのPi4Jをインストールします.Ri4Jのインストール方法はこちらをご覧下さい.

  3. 環境変数WIRINGPI_GPIOMEMを設定する

    wiringPiのバージョン2.29からは環境変数WIRINGPI_GPIOMEMを1にすることで一般ユーザでもGPIOを操作できるようになりました.このため,piユーザ(一般ユーザ)のホームディレクトリにある.bashrcに次の一文を追加します.

    export WIRINGPI_GPIOMEM=1

     これで起動時に環境編巣が設定されます.あとは通常のようにeclipseを立ち上げ,Pi4Jを使うプロジェクトを作成すればよいです.