以前の方法はこちらに書かれています.

概要

Raspberry Pi OSを専用のImagerを使ってインストールする方法についてここでは説明します.このドキュメントを書いている2023年2月現在,Raspberry Pi OSをインストールする場合にはRaspberry Pi Imagerという専用のアプリを用いることが主流です.これを用いることにより,OSのイメージをダウンロードし,それを書き込むまでの流れをシームレスに行えます.また,Raspberry Pi OSの64bit版や他のディストリビューション,さらにこのアプリを使えば自ら作ったイメージ(インストール済みSDカードをすべて取り出したもの)をSDカードへ書くこともできます.

環境

Raspberry Pi Imagerのダウンロードとインストール

こちらのサイトからRaspberry Pi Imagerをダウンロードします.下の図はダウンロードするためのリンクを表しています.

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ダウンロード後,Raspberr Pi Imagerをインストールします.特段,注意するところはありません.指示に従ってインストールしましょう.

Raspberry Pi Imagerを使ったSDカードへのOSインストール

Raspberry Pi Imagerをインストールし,起動すると下のようになります.まずはOSを選ぶところから行います.

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インストールするOSは下の図のように選べます.このドキュメントをかいている2023年2月現在,最も標準的なOSであるRaspberry Pi OS (32-bit) A port of Debian Bullseye with the Raspberry Pi Desktop (Recommended) 2022-09-22を選択します.筆者はすでにこれをSDカードへ入れたことがあるため,「コンピュータにキャッシュされたファイル」という記述が見受けられます.こうなっていると,ダウンロードが省略されて素早くOSをインストールできます.

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次にストレージを選びます.下の図のように選択します.

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Windows機に挿入したSDカードがあれば下の図のように表示されます.この時,複数のストレージ(SSD,ハードディスク,USBメモリなど)がある場合,間違ったものを選ばないように注意が必要です.なお,下の例では2.0GBのストレージを示していますが,実際にはもっと大きな(最低でも8GB)にしてください.

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最後に書き込みます.下の図のように「書き込む」を選択してください.

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最終的な確認のダイアログが下の図のように現れます.「はい」を選択すると書き込みが始まります.回線状況によりますが20分程度はかかると思います.

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書き込みが終わると下のようにSDカードを取り除いてよいとのダイアログが現れますので,それに従ってSDカードを取り除いてください.

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なお,必須ではありませんが,下の図のように歯車のボタンを押すことで書き込む前に初期設定が行えます.必要に応じて設定してください.

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オリジナルのイメージを書き込む

複数のRaspberryPiへ同じ設定をしたい時,OSをインストールして各種設定を行ったのち,そのストレージをコピーしたいことがあります.以前書いたこちらのようにすると,SDカードの中身をイメージとして取り出すことができます.そして,そのイメージをSDカードへ複製するときもRaspberry Pi Imagerが役立ちます.下の図は最初にOSのシュルを選択するところで一番下までスクロールした様子です.このように「カスタムイメージを使う」というものがあります.これを使えばイメージをSDカードへ入れることができます.

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下の図はイメージを選択しているところです.ここではbullseye.imgというファイルがイメージになっています.これを選択したのち,後は先ほどと同様にSDカードへ書き込めばよいだけです.

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以上のように通常のRaspberry Pi OS以外にも吸い出したイメージを書き込むことができますし,ほかにも64ビット版のOSやそのほかのOSもRaspberry Pi Imagerを使えばSDカードへ入れることができます.ぜひご活用ください.