廉価型では,PICマイコンで距離センサを制御します.そして結果は不揮発性メモリであるEEPROMへと格納するようにしてあります.より長時間,計測できるようにするには,電気をいかに流さなくするかということがカギになります.PICといえども,長時間つけていればそれ相応の電流が流れてしまうため,ここでは長時間タイマICを用いています.このICに取り付けた抵抗値により,長時間の時間計測を可能にし,ある一定時間になったらレギュレータをONにしてPICやセンサに電源を供給するつくりにしました.これにより,推定で少なくとも1年間は十分に動作するだけの機能を有しています.また,非常に小型であるため,水位を計測するために使われる塩ビパイプの上に

DownscaleDodel

 

下の図は塩ビパイプに固定したときの様子です.防水ケースにすっぽりと覆い株すことができるため,雨天や積雪にも強い作りになっています.

DownscaleDodel2

 

廉価型の場合,計測間隔は長時間タイマによってタイミングを計っています.長時間タイマの制御には高精度抵抗を用いていますが,どうしても誤差が生じてきます.結果として,どんどん時間がずれていってしまう可能性があります.そこで,時間を調整するための機材を作成しました.下図のものがそうです.上記の水位計には,計測時にHighを出力するような端子を備えておきました.その端子をこの下の基板の端子に接続することで,どのくらいの間隔で計測を行ったかがわかるようになっています.この基板にはRaspberry Pi をつなげられるようになっており,Raspberry Piにより時間を計測します.そして,所望の時間とのずれを記録し,そのずれを水位計のマイコンのプログラムに反映します.これにより,ずれをマイコンが補正してくれるという仕組みとなっています.全部で同時に10個までの水位計と接続できるようになっています.

TimerAdjuster