Pi4JのためのRapsberry Pi 3の初期設定

投稿者: 芦田和毅. Posted in Raspberry PI

この文書では,Raspberry Pi 3上でPi4Jによるソフトウェアの開発をする上で最低限必要な初期設定の方法について記してあります.ここでいう最低限必要な初期設定とは,以下の9点のことです.

  1. ネットワークの接続
  2. 日本語フォントをインストールする
  3. 日本語入力のための設定をする
  4. ロケール⇒日本
  5. タイムゾーン⇒東京
  6. WiFi⇒日本
  7. カーネルのバージョンをダウンする
  8. I2Cの使用を可能にする
  9. キーボード⇒日本語109配列キーボード

2および3についてはターミナルで,4から6および8までのことをraspi-configコマンドで設定します.

なお,OSの環境は以下のとおりです.

  • Raspbian Jessie With Pixel
  • Version : July 2017
  • Release Date : 2017-07-05

ネットワークの接続

ネットワークへ接続するには,画面右上にある無線LANを表すアイコンをクリックすると近くにあるアクセスポイント一覧が現れますので,その中からつなぎたいアクセスポイントを選択してください.


日本語フォントをインストールする

OSで使用する日本語フォントをインストールしておきます.下記のコマンドを入力してください.

sudo apt-get install ttf-unifont xfonts-unifont

日本語入力のための設定をする

日本語を入力できるようにするには,IMEをインストールします.ここではMOZCというIMEを用います.

sudo apt-get install uim uim-mozc ibus-mozc

ロケールの設定

Raspberry Pi 1の場合にはSDカードの拡張を自ら行う必要があり,また起動時にはCUIの環境で立ち上がるようになっていました.一方,Raspberry Pi 3の場合,初回起動時にSDカードの拡張が自動で行われ,またX Window環境で動作するようになっています.そのため,最初に行うべき設定が以前と比べて少なくなっています.まずはターミナルを開いてください.そしてsudo raspi-configと入力しましょう.

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つぎにInternationalisation Optionsを選択します.赤色のカーソルはマウスで移動できません.キーボードの上矢印キーおよび下矢印キーで移動してください.今回は4のところまで下矢印で移動しましょう.その後,Selectへカーソルを移動させます.このとき使うのがタブキーです.Selectへ移動しましたらエンターキーを押してください.この後の設定も同様のキーを使っていきますので覚えてください.

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次にChange Localeを選択します.

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次に,下図のようにロケールをja_JP.UTF-8.UTF-8にします.そのために下矢印を使ってカーソルを移動させ,該当位置に来たらスペースキーを押して下さい.選択しましたらカーソルをOKへ移動させてエンターキーを押して下さい.

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さらにロケールの設定が続きます.次はja_JP.UTF-8を選択します. 

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設定にはおよそ30秒ほどかかります.一度黒い画面になるかもしれませんがお待ちください.


タイムゾーンの設定

次にタイムゾーンの設定をします.再びraspi-configのメインメニューに移動しますので,4番のLocalisation Optionsを選択したのち,Selectを選びエンターキーを押してください.

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次にChange Timezoneを選び,Selectを選んでエンターキーを押してください.

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次に地域を選択します.Asiaを選び,OKを選択してエンターキーを押してください.

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次に詳細な地域を選びます.ここではTokyoを選択したのち,OKを選択してエンターキーを押します.これでタイムゾーンの設定はおしまいです.

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WiFiを使用する地域の指定

次にWiFiの設定をします.とはいってもこの設定は使用するWiFiの周波数帯を使用する国の法律に合わせてくれるだけです.またも4番のLocalisation Optionsを選んだのち,Selectを選択してエンターキーを押してください.

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次にChange Wi-fi Countryを選択したのち,Selectを選択してエンターキーを押してください.

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次にJP Japanを選択し,OKを選択してエンターキーを押してください.

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以上で,WiFiを日本の法律にあった周波数帯を使用するようになります.下記のようにOKを選択してエンターキーを押してください.

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カーネルのバージョンをダウンする

このページを作成している2017年7月21日現在,Raspbian に採用されているカーネルの最新バージョンは4.9です.このバージョンのカーネルではbcm2708のドライバを正しく動作させられないようです.そこで,カーネルのバージョンを4.4にダウングレードしてください.下記のコマンドにより,カーネルバージョンは4.4.50になります.

sudo rpi-update 52241088c1da59a359110d39c1875cda56496764

※そのうち4.9でも対応するようになるかもしれません.その時にはこの作業は不要です.

 


I2Cの有効化

最後にI2Cを使えるようにします.デフォルトのままだとI2Cを動かすためのモジュールがOSに組み込まれていませんのでここではI2Cを使えるようにします.それには下図のように5番のInterfacing Optionsを選択し,タブキーSelectへカーソルを移動してエンターキーを押します.

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次にA6のI2Cを選択し,タブキーSelectへ移動してエンターキーを押します.

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I2Cインタフェースを使えるようにするか確認していますので,Yesを選択してください.

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うまく設定できると下図のようになります.

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以上でraspi-configによるすべての設定が終了となります.下のようにFinishを選択してエンターキーを押してください.

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すべての設定が終わりますと再起動を促されます.設定を反映させるために再起動をしてください.

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キーボードの設定

再起動後,日本語入力ができるようにするとともに,キーボードの設定をします.下の図のように画面右上にあるUSというアイコンを右クリックすると現れるポップアップメニューの中から設定を選択します.このUSというアイコンはIBusというもので,キーボードから入力する方法を管理してくれるものです.

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英語 - English(US)の選択肢を無くします.この設定により日本語しか入力できなくなるわけではなく,半角英数字も入力できますので安心してください.むしろ,この選択肢を選ぶと後程行うキーボードバインド(どの文字がキーボードのどこに割り振ってあるか)が変わってしまいます.入力メソッドタブ選択し,その中にある英語 - English(US)選択したのちに削除ボタン押します

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最後に,I2CのモジュールがOSの起動時に組み込まれるようになっているか確かめます.下のコマンドを入力してください.

dmesg | grep i2c

すると下のようにbcm2708というI2Cモジュールが使えるようになります.

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